「ルート181 パレスチナ〜イスラエルの旅の断章」
2003年/270分/カラー/ベルギー、フランス、イギリス、ドイツ/アラビア語、ヘブライ語
この映画は、パレスチナ北部のナザレ出身のクレイフィと、イスラエル北部のハイファ出身のシヴァンが共同で監督した270分に及ぶ長編ドキュメンタリーです。
2002年夏、二人は生まれ故郷を2ヶ月にわたり南から北に縦断する旅に出ます。彼らが〈ルート181〉と名づけたその道は、1947年11月29日の国連決議181号でパレスチナの地を二分した分割線をさします。翌年、イスラエルは建国を宣言し、決議直後からユダヤ人のシオニスト武装組織がパレスチナへの武力侵攻を開始し、パレスチナ人の難民化がはじまりました。このイスラエル建国宣言を受けて起こった第一次中東戦争により、さらに大量のパレスチナ人が 難民となり、現在その数は600万人ともいわれます。戦争はいまだに終わっていないのです。
二人は、分割線〈ルート181〉を車で走ります。途中でさまざまな人々に出会い、車を止めてインタビューしていきます。モロッコ出身のユダヤ人。ハンガリーからのユダヤ新移民、イスラエル国籍のパレスチナ人、中国人労働者.....。
丹念に聴きとられた<歴史と記憶>の声、それぞれの暮らし、占領という現実を、占領者として生きる人々の弁明にカメラは鋭く迫ります。